ダッチオーブンで作る
揚げパンのレシピ後編
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キャンプで揚げパンを簡単に作る!後編
大人になってから揚げパンを食べると、油っぽすぎてやけに重い気がする。
「ということは、胃に優しい揚げパンを作れば、あのころのようにおいしく感じるのかも!」ってなわけで思いついたのが、揚げても軽い感じに仕上げるということ。
そこで思いつくのが、揚げ油を少なめにして揚げ焼きにすることですが・・・それって「重さ」に関しては、あんまり意味がないように思います。
揚げ油を少なめにして助かるのは、捨てる油が少ないことだけ。
結局はしっかり揚がってるのだから、生地に対する油の吸い込み量はいっしょ。
あるいは揚げ焼きの方が、へたすりゃ油を多めに吸い込む場合だってあります。
それでは本末転倒。
揚げても軽い感じに仕上げるには、2つのポイントを押さえること。
1つめは生地の食感による軽さ。
2つめは、油そもそもの軽さ。
さて1次発酵させていた生地はこんな感じに膨らみましたか?
ここまで膨らんだのなら2つのポイントを押さえながら、次なるステップへ進んでみたいと思います。
ベンチタイム!
1次発酵で膨らんだ生地を6つに切り分けます。
今回は薄力粉を多めに使用しているから、もっちり感が強いと思います。
いつもだったら切り分けて、丸め直してベンチタイムに入りますが、ここでは1つめのポイントである生地の食感による軽さ出すために、生地の整形前までカタチ作ってからベンチタイムに入ります。
生地を6つに切り分けたら、1つずつを整形前まで持っていきます。
まずは1次発酵で膨らんだ空気を押しつぶして抜き、その生地をたたみます。
たたみ方は、下半分を折り、次に上半分を折り、それを真ん中で合わせ、合わせ目をつまんでくっつけるという作業です。
そして合わせ目を消すように、台の上で転がして筒状にします。
6つに切り分けた生地をこの形状にできたら、水をたっぷり染み込ませ、しっかり絞ったキャンバス地に包んでベンチタイム。
生地を休憩させるのは10分くらいです。
生地整形!
ベンチタイムが終了したら、いよいよ生地の整形に入ります。
1:生地を台の上で同方向に転がしながら長細くします。
2:長細く伸びたら、右手と左手を逆方向に転がし、生地にねじりを加え、さらに伸ばします。
3;両端をつまんで持ち上げると、生地は勝手にツイストしてくれます。
ここでの注意点は、生地が引きちぎれる寸前までねじりを加えること。
そのねじりによって、1つ目のポイントである生地の食感による軽さが生まれるのです。
ツイストできたら解けないように両端を潰し、生地が乾燥しないようにキャンバス地に包んで次の準備をします。
この準備中に、じわじわと2次発酵されるのです。
仕上げ!
トッピングパウダーを用意します。
今回は大人味にするため、砂糖控えめに。
砂糖1に対して、きな粉は4くらいの配合で準備。
続いて、2つめのポイントである油そもそもの軽さの追求。
揚げ油には酸化しにくい米油を用意します。
ダッチオーブンは、コンパクトな SOTO ステンレスダッチオーブン 8インチ ST−908 を使用。
SOTO ステンレスダッチオーブン 8インチ ST−908 の底から3cmくらいまで米油を注ぎ、バーナーで加熱します。
ここではストーブとボンベが別体式のSOTO レギュレーターストーブフュージョン ST-330 を使用しました。
油が温まったら、生地を入れます。
SOTO ステンレスダッチオーブン 8インチ ST−908 だと、2本ずつくらい揚げるのが油の温度も急激に下がらない適量だと思います。
適当なタイミングで裏返してください。
揚がってくるとよくわかりますが、生地を整形する際にたっぷりねじった文様が表面に浮かび上がってきます。
これがパイ風の軽い食感となるのです。
キツネ色に揚がったら引き上げ、油をよく切ります。
コンパクトな8インチダッチオーブンなら使用する油の量も少なくすみ、ナベそもそもの深さがあるので油ハネも少なくテーブルを汚しません。
油が切れたら、きな粉のトッピングパウダーへ。
200gの生地で6つも作れるんだか、味変してみましょうか。
もう1種類は、市販のシナモンパウダーをトッピング。
これで、揚げパンの完成!
懐かしの学校給食をキャンプで再現したら、大人たちは大盛り上がり。
もちろん子供だってアウトドアで人気の学校給食メニューを食べられたら大喜びでしょう!
簡単で失敗もないので、ぜひお試しください!