麻ヒモで作るファイヤースターターのDIY公開
「MYOGる」ブッシュクラフトを簡単に気取れる、ファイヤースターターをミョグる!を株式会社 主婦と生活社が運営するcazualに公開しました。
手作りを楽しむコスパなアウトドアアイテムその5
自然にあるものを利用してアウトドアを楽しめたら、それはそれはカッコいいですよね。
そんな「生きる知恵」的なキャンプ、ブッシュクラフトスタイルが最近ブームとなりつつあります。
より原始的な手段を選ぶ方が難易度も高くなるけど、修行をしに行くわけでもないので、ある程度は現代的なギアを持って行ったほうが楽しめます。
その最たるものがナイフ。
まさか石を砕いて石器を作って・・・なんてことをやってたら、いつまでたってもキャンプがはじまりそうにありません。
そして料理や暖をとるために火種もあったほうが、ブッシュクラフトスタイルを断然楽しめるはず。
そこで今回はブッシュクラフトを簡単に気取れる、ファイヤースターターをミョグります。
もはやミョグの説明は必要ないと思われますが、念のためお伝えすると「ミョグ」はMYOGと綴り、Make Your Own Gearの略になります。
DIY(Do It Yourself)と同じような意味で、「自分のギアを作っちゃいましょう!」ってこと。
「ブッシュクラフトスタイルなら、メタルマッチで火着けすりゃいいんじゃん」って声も聞こえてきそうですが、今回ご紹介する「ブッシュクラフトを簡単に気取れるファイヤースターター」を持っておけば、メタルマッチでも本当に楽に火着けができ、よりスマートにブッシュクラフトスタイルを楽しめますし、普段のキャンプやBBQ、災害時にも役立ちます。
備えれば憂いなしのアイテムですよ!
1:用意するもの
麻ヒモ
ミツロウ
鍋(今回はシェラカップを使用)
バーナー
ナイフ
2:ミツロウを削る
ファイヤースターターのロウとして、今回は「ミツロウ」を使用しました。
もちろんロウソクでも代用できます。
しかし自然にある素材を利用することがブッシュクラフトの醍醐味ですから、ここはパラフィンを原料に作られるロウソクより、働き蜂からの分泌物を精製したミツロウのほうがより自然に近いスタイルとなるから・・・という目論見です。
3:ミツロウを溶かす
バーナーで炙り、ミツロウを溶かします。
ミツロウは融点が低いのでロウソクよりさらに早く溶けます。
ミツロウが溶けはじめたと思ったら、ためらわずバーナーを消化。
余熱で溶かすようにします。
4:麻ヒモを巻く
麻ヒモを手などに巻きつけ、ループを作ります。
ポイントとして、なるべく均一の輪になるように心がけます。
それでもなかなか均一にならないのが実情。
均一になったほうが、完成した際に収納性、携行性がよくなります。
「気合入れて均一にしてください」と言いたいところですが、均一でなくても収納性、携行性がちょっと優れないだけ、
そのちょっとっていうのも、作ってみればわかると思いますが、ホントちょっとですからご心配なく。
5:ループを束ねる
ループが解けないように、片側を輪ゴムで固定すると次の作業が楽になります。
もちろん「楽」になる程度のことなので、輪ゴムを使わないでも大丈夫です。
6:片側がけどぶ漬け
抹茶を点てる茶筅のごとく、鍋に溶けているミツロウをループにどぶ漬けします。
手に持った3センチくらいにはミツロウがつかないように、片側だけに集中してたっぷりと絡めてください。
そのうちミツロウに粘りが出てきて固まりはじめます。
固くなってループに絡まなくなったら止めどきです。
7:解く
ループのミツロウが完全に固まるまで放置します。
家族さえ許せば、冷蔵庫に入れれば固まるのが早くなります。
ファイヤースターターは焚き火の火種になるのは本望ですが、家庭不和の火種になるのは本望ではありません。
冷蔵庫に入れて固める際には、必ず家族の許可を取ってくださいね。
そして、ミツロウが固まったらループを解きます。
8:完成
ループを解いて1本の棒状にし、収納しやすいサイズに整えれば完成です。
使用する際は、ミツロウのついていない箇所で切って使います。
ミツロウのついていない麻ヒモの箇所をさらに解くと火着けしやすくなります。
メタルマッチの火花を解いた麻ヒモ目掛けて飛ばします。
メタルマッチでの着火経験者ならご存知でしょうが、麻ヒモだけでも火着きはいいのですが、すぐに燃え尽きてしまうという欠点があります。
なので火を起こすのは難しく、丁寧な作業が必要となります。
ところがこの麻ヒモとミツロウで作ったファイヤースターターがあれば、種火が長持ちするので火を起こすのがビックリするほど簡単。
これさえあれば、火起こし名人に!
ブッシュクラフトマスターを気取れるアイテムとなるはずです!