「生食パン」をダッチオーブンで作る
秘密のレシピ後編
「生食パン」をダッチオーブンで作る秘密の方法を大公開!
甘みとくち溶けが別格!
大人気の生食パンもダッチオーブンで簡単に作れちゃう!後編
生食パン作り前編を見てお気づきでしょうか?
実はこの生食パン作りは、水を使用していないんです。
そして画像だけではわかりくく、いくつかの種類のパン作りを実践してみないと気づけないと思いますが、生地がダルダルなほどやわらかい!
そこに焼きあがった後も「腰折れ」と呼ばれるギリギリのやわらかさの秘密があるようです。
ではさっそく、後編の生食パン仕上げに進みたいと思います。
ベンチタイム!
この生食パン作りは、発酵も大きなポイントになると思います。
キャンプ場などで作る場合は焚き火のそばなど温かい場所で、元より3倍くらいになるまで発酵させます。生地が3倍くらいに膨らんだら、6等分に切り分けてください。空気を抜きつつ、生地を丸め直します。
丸めたら、水に濡らして固く絞ったキャンバス生地を広げた上に並べていきます。6つにわけたパン生地をすべて丸め終えたら、キャンバス生地で包んで15分くらい休憩。
ベンチタイムを取ります。そのベンチタイム終了間際に、ダッチオーブンの内側に分量外のバターをたっぷり塗ります。
ここで使うのは SOTO ステンレスダッチオーブン 10インチ デュアル ST−910DL で、ハーフサイズ使用します。ベンチタイムが終了したら生地を再び丸め直し、ダッチオーブン内に並べていきます。6つの生地を並べ終えたら2次発酵させます。
ここでも乾燥を防ぐため、シャワーキャップなどを被せてラッピングしてください。それぞれの生地が1.5倍くらいに膨らんだら2次発酵終了です。
続いてダッチオーブンのフタの内側に分量外のバターを塗ります。
今回は SOTO ステンレスダッチオーブン 10インチ デュアル ST−910DL をハーフサイズ使いしますので、ロゴのある面が内側となります。
フタの内側にバターを塗れたら、ナベに被せてダッチーブンを焚き火台にセット。使用する焚き火台は後片付けのしやすいSOTO デュアルグリル ST-930 を使用。
炭は下が強目で。ダッチオーブンのフタ側に乗せる炭は、熾火くらいでOKです。
ステンレスは熱伝導率が悪いので、ゆっくり加温されていきます。
そのゆっくり温まる過程でパン生地の発酵がさらに進み、ダッチーブンの壁面を押すのです。イギリスパンと呼ばれる山形パンは食パンの上が自由に膨らんだカタチ。
この生食パンはフタで押しつぶされた分、膨らみが抑制されています。そのおかげで、本来「腰折れ」と呼ばれるギリギリのやわらかさなのですが、外側が固くなった分なんとかパンの形状を保ってくれるのです。焼きあがったパンを裂いていただければわかりますが、綿アメを引き裂くほど抵抗力なくやわらかです。
そのやわらかさが生地の「風味(甘み)」と「食感(口どけ)」に影響するのです。